今回はお坊さんのお話、現在のお葬式では、直葬の増加も手伝って減少傾向にありますが、それでも最も多いスタイルがお坊さんにお経を挙げてもらう仏式葬となります。私も葬儀屋という仕事柄沢山のお坊さんと一緒に仕事をしてきました。厳格な人やおしゃべり好きで面白い人など様々なお坊さんがいましたが、(中には、なんだこいつはという位、理不尽な人もいました。)まあ人柄はともかくとしても仏式葬という位ですから式中のお坊さんの言動はそのお葬式の印象を左右するといっても過言ではありません。この記事では私が出会ったお坊さんで「これは良いな」と思った「読経以外のプラスα」を3件ご紹介します※読んでいただければ分かりますが、読経の好し悪しは一介の葬儀屋である私には分かりかねますのでご紹介するのはあくまでそのお坊さんの「スタイル的な物」となります
読経後に法話がある
これは割と多いのですが読経後(たまに読経前)に「法話」といって「戒名」の事やその「宗派」について、遺族親族にお話しをしてくれるお坊さんがおり、特に「戒名」の内容についてはご高齢の方が熱心に聞いている印象があります。他にも焼香の意味合いについてもお話される事も有り、そちらについては私自身もかなり勉強になっており、お客様へお焼香の作法を説明する際に引用させて頂く事もあります。またその「宗派」の考え方や所謂「死生観」について説教されたりなど、「お葬式」の意味合いについて遺族親族の理解が深まるので良い印象です
一緒にお経を唱える
これは、お通夜やお葬式の前にお経本を遺族親族に配り式中に一緒に皆で唱えましょうというスタイルです(心なしか浄土真宗に多いような気がします)「上手く出来なくても声に出す事が大事」とのスタンスで全員でお経を挙げている感じがしてとても良いのですが、難点としてはお焼香などで一度お経本から目を離してしまうと復帰するのが難しいといった所でしょうか💦
都度何のお経なのか説明してくれる
お経というのはずっと同じことを繰り返しているようで、実は幾つかの項目に分かれており、それぞれに名称が存在します(厳密に言えばお経ではなく作法となる箇所もありますがここでは分かり易くお経で統一します)葬祭ディレクターの試験ではこの名称について問題がでますので、(曹洞宗では○○のお経の後は○○である。〇か×か的な問題がでます)葬儀屋さんであれば何となく分ったりするのですが、普通の人はまあ、分かりません💦私も15年のキャリアで二人しか出会ったことが無いのですが、式中にこの項目ごとに何の為のお経なの説明をしてからお経に入るというお坊さんがいました。初めて見た時は何事かとビックリしたものですが、ご遺族からも「分かり易い」と評判がとてもよかった印象です。反面、読経時間はその分長くなるので時間調整が難しいのですが、そこは葬儀屋の腕の見せ所です!
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