近年、家族葬などのシンプルな葬儀を希望する方が増えいています。その中でも「直葬」は通夜や葬儀を行わずに、火葬のみを行う最もシンプルな形です。通常の葬儀に比べてかなり費用を抑える事が出来る為、経済的な負担を減らしたい方に良く選ばれています。また葬儀社の中にも「直葬」専門を謳っていたり、○○円~等と安さを謳っている会社もありますが、実際にどの様な流れで行われるのか、追加で料金がかかるのはどの部分なのか、具体的なイメージがわかない方も多いのではないでしょうか?この記事では「直葬」の具体的な流れと費用を抑えるコツを分かり易く解説して「思っていたのと違った…」と後悔しない為のポイントをお伝えします
「直葬」の一般的な流れ
①逝去・安置
- 病院・施設で亡くなった際は、葬儀社手配の寝台車でご遺体の搬送を行います
- 火葬日まで自宅や葬儀社の霊安室でご遺体を安置します。霊安室利用の場合は費用が発生する場合があるので予め確認した方が良いです
②ご葬儀打ち合わせ
- 葬儀の日程等を打ち合わせします「直葬」の希望はこの時にちゃんと伝えましょう
- 菩提寺がある場合は、「直葬」でも大丈夫かこのタイミングで確認しましょう ※後々トラブルになるケースが多々あります
③納棺式
- 打ち合わせで選んだ納棺式を行います。お立合いは任意ですが、体感的に立ち会われる方が多いように感じます
- 柩の中に収める品物はこのタイミングで納めることも可能です
④火葬当日
- 火葬炉の前で最後のお別れとなります。棺の蓋を空けてお花等をお納めします
- ご焼香、菩提寺が来たり葬儀社にお坊さんを依頼していれば大体このタイミングで読経をしてくれます
- 火葬は概ね1~1時間30分くらい掛かりますので、その間、火葬場の控室(火葬場によっては有料)やロビーで待ちます
- 遺骨を収骨して骨壺に収めます。棺に納められない眼鏡や時計を骨壺に収めたい場合は忘れずに申し出るようにしましょう
直葬の節約ポイント
- ① 事前に葬儀社の直葬プランの見積もりを取り寄せる 直葬プランの内容は葬儀社によって異なりますので、取り寄せた基本プランに含まれる項目をよく確認しプラン内の商品が変更可能(例えば棺や骨壺をグレードダウンさせる事が出来るか)かどうかも質問しておくと良いです。この件についてはこちらから質問しないと葬儀社の方からどうするか提案されることはあまりないので必ず聞くようにしましょう。こうする事で不要なオプションを省くこともできますので費用を抑えられます!
- ② 安置場所を検討する 葬儀社の霊安室は無料の所もあれば、一日当たり数千円~数万円かかることもあります。その際、有料なら節約のために自宅に安置を・・・。と安易に考えてしまうのは危険です(勿論、長年住まわれた家に一度返したいとう希望があれば問題ありません)自宅に安置した場合、かえって人件費が多くかかる場合がありますので(霊安室から出棺と自宅から出棺で明確にプランを分けている葬儀社も有ります)予めよく確認することで、無駄な費用を抑える事が可能です!
- ③ 遺影やお別れの花を最小限に 直葬では棺に入れるお花は必須ではありません。頼まなくても問題ありませんし、頼む際も最小限の量にしましょう。また遺影写真は通常の四つ切サイズの物を用意しても後々、必要が無くなり処分に困ったという話が結構多いので、遺影写真を用意するとしても手札サイズ(仏壇に入るくらいの大きさ)の小さい物を用意するか、自分たちで持ち込んでしまっても良いと思います。(良い感じのスナップ写真をカメラのキタムラ等で購入した額に入れて持ち込まれる方、市営斎場等ではまあまあいらっしゃいます)
直葬の注意点
- 受付等は設けられない 基本的に直葬は火葬炉の前でのお別れとなる為、一般的な葬儀のように記帳したりお香典を出すための受付を設けることは出来ません。その為、香典は喪主へ直接という形になる為、親族数名であれば良いのですが、まあまあ参列者が多い場合ですと預かるにしてもかなり大変なので予め参列を辞退するのが一番良いのですが、当日来てもらうのであれば香典を預かる為の大きなカバンを用意するのが良いと思います💦
- 供花は出せない これも上記同様、火葬炉の前でのお別れとなる為、所謂、名札が付いている供花を出すという事は出来ません。予め供花は辞退するか、葬儀社によっては札付きの供花の代わりに「既に摘んであり棺に入れられる状態のお花」を出す事ができる所もありますので、そういったサービスを利用するようにしましょう!
まとめ:直葬は費用を抑えつつも心を込めて見送る選択肢
直葬を選ばれる理由は色々ありますが、やはり経済的に費用を抑えたいという人が選択されるケースが多くいらっしゃいますが、だからといって「直葬=シンプル=冷たい」という訳ではありません、限られた予算の中でも適切な選択をすれば、心のこもったお葬式が可能です。今回ご紹介した流れや節約ポイントを参考に納得のいくお見送り方法を選んでください
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