無宗教葬、やってみると意外と難しいって知ってましたか?

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最近、「無宗教でお願いします」という相談が増えています。
お坊さんは呼ばず、お経もなし。
自由なスタイルで、できれば費用も抑えたい――。

よくある話です。実際、現場でも「じゃあ無宗教で」と軽めに決断されるケースが増えてきました。
でもね、やってみると意外と困るんですよ、「何をするか」っていうことに。


無宗教葬を選ぶ人たちの理由(よくある3つ)

まず、なぜ無宗教葬が増えてるのか。
大体この3つに集約されます:

  1. 自分の希望する形にしたい(終活での準備)
     形式に縛られず、最後くらい“自分らしく”したい。
  2. 仏教が嫌い(宗教アレルギー)
     ありがたいお経より、自分の好きな曲で送ってほしい。
  3. 費用を抑えたい
     お布施もいらないし、安く済みそうに見える。

この3番目、ちょっと注意が必要です。
安くなると思って選ぶと、結果的に「演出費用」で同じくらいかかったりするので…。


無宗教葬って、間が持たない問題

よくある無宗教葬の流れはこうです:

  • 故人の好きだった曲(CD)を流す
  • 音楽葬と呼ばれる生演奏(たまにプロ演奏家が来ます)
  • 献花 or お焼香

で、これで終わり。

でも、家族葬で10人くらいしかいないと、これ10分で終わるんですよ。
「え、もう終わったの?」「なんか…あっけないね」
って空気になる。現場でよく見ます。


弔辞をやってみても、親族だけだと気まずい

じゃあ何かやりましょうかって話になると、次に出てくるのが「お別れの言葉」。
いわゆる弔辞ですね。

でもね、芸能人の葬儀みたいに祭壇に向かって手紙読むの、
家族だけの空間だとめちゃくちゃ恥ずかしいんです。
読む人も聞く人も、目線のやり場に困るってやつ。

結局、棺の蓋を開けた最後のお別れの時に
「ありがとうね」とか「お疲れさま」と声をかけて終わる。
…悪くはない。でも、何か足りないと思ってる人、多いです。


無宗教葬、自由だからこそ「自由すぎる」という罠

無宗教葬って、自由なんです。
だから何をやってもいい。
でも裏返すと、**「何をしたらいいか分からない」**になるんです。

これはやってみた人じゃないと分からない感覚。

「仏式は嫌だから」
「自由がいいから」
って言ってた人が、結局「何か形があったほうがよかったかも」と言うのを何度も聞きました。


えらい人たちはすぐ“結婚式”を持ち出すが、だいたい滑る

この「無宗教葬、何をするか問題」、業界的にも課題です。

何故かえらい人たち(※たいてい経営側)は、
「結婚式の演出みたいなのを取り入れたらどうか」
って言い出すんですよ。

でもね、だいたいうまくいきません。滑ります。
ウェディングと葬儀は根本的に“空気”が違う。
そこで感動的なスピーチとか、照明演出とか、フラワーシャワー的なことしても、
たいてい寒い空気が流れます。


無宗教葬を考えてる人へ:事前相談、必須です

「無宗教葬にしたいけど、何したらいいか分からない」
これは非常によくあるパターンです。

なので、「自由な葬儀がしたい」と思ったら、まずは葬儀屋に相談してください。

ちゃんと経験ある葬儀社なら、
「何をしたら“ちゃんとした”葬儀になるか」
一緒に考えてくれるはずです。


現役葬儀屋のまとめ

  • 無宗教葬=自由=難しい
  • 家族葬だと間が持たないことが多い
  • 弔辞も意外とハードル高い
  • 葬儀社の企画力が問われる時代になってきた
  • 無宗教でも“心に残る式”はつくれる。でも、準備が必要

「お経がイヤだから」「費用が高いから」で無宗教葬を選ぶ前に、
“ちゃんと何をやるか”まで考えておくこと。
それが、後悔しない葬儀の第一歩です。

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「無宗教=簡単」と思ってるなら、要注意です。

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