弔電を送るベストなタイミングとは?現役葬儀屋がご遺族にとって「届いて負担の少ないタイミング」をお伝えします!

弔電

本日も葬儀の教科書ブログをご覧いただきありがとうございます。皆さんは弔電を送った事ありますか?ちなみに私はありません!が、ご遺族に代わって受け取ったことは何百回とあります。そこで今回は現役の葬儀屋である私が、弔電を送るのに避けるべきタイミングをケース毎にお伝えします!

出来れば避けたい!悪いタイミング!

知人の訃報を聞きつけて、弔電を送る事になったとして、例えば【告別式】がとある月の3日の12:00からの開式としましょう。ここで一番やってはいけないのが、【3日の午前中指定で弔電を送る】という事です!「告別式に間に合うように送っているのに何がいけないの?」と思う方もいると思いますのでその理由を説明します

理由1 通夜(前日)から祭壇にお供えする為

通常弔電は、自宅に届いた分を含めてお通夜の日から式の祭壇にお供えする為、告別式の前日、お通夜がある場合はお通夜の日の午前中に届けるようにするのがベストです。「お通夜が無くても前日?」と思われた方もいらっしゃると思いますので、そちらは理由2で説明します

理由2 前日に読み合わせをする為

最近増えてきている告別式のみ(一日葬)という葬儀スタイルですが、この場合でも、告別式の前日に届くようにするのが望ましいです。というのも弔電は告別式の日の導師退場後、等のタイミングで拝読(アナウンス)することが一般的ですが、弔電もご供花や席次等と同様に読む順番が存在する為、前日にご遺族と打ち合わせをする必要があります。(順番決めと並行して読み方も確認するのですが、以外とこれが難航します。自身の会社の社長名はフルネームで読めても、労働組合の会長は分からないケース等、自身の名前の読み方が複雑だと自負される方は是非フリガナをお願いします!)その為、前日に順番が決まっているのに、「いざ本番直前に新しい弔電が来て考え直し」という事が発生してしまい、状況によっては開式直前にご遺族に確認する事にもなりかねない為、告別式のみであっても前日に届くようにするのが良いです

市営(公営)斎場へ直接の配達は危険!

次は市営(公営)斎場での葬儀へ弔電を送る際の注意点となります。タイトルにもある通り市営斎場へ直接弔電を送るのは避けた方が無難です。一部の斎場を除き基本的に市営斎場では弔電が届いても式場にご遺族か葬儀社のスタッフがいなければ市営斎場の事務所で受け取って預かっておいてくれるという事はありません。その為、再配達の扱いとなり、最悪、式が終わってから届くなんて事にもなりかねません。(私は一度、導師の読経中に郵便屋さんが配達に来て揉めたことがあります。郵便屋さんはルールに則って仕事をしているだけなので悪いのは私なのですが💦)

葬儀施行を担当している葬儀社へ配達依頼する

「市営斎場が弔電を預からないのは分かったけどそれなどうすれば?」その場合は、その葬儀を担当している葬儀社へ直接配達依頼すればOKです!なので電話等で訃報を聞いたときには必ず『担当葬儀社』の「名前と連絡先」を控えるようにしましょう!FAXやメールで回ってくる訃報通知には最下段に必ず『担当葬儀社』について記載があるのでそちらを参照しましょう!

番外 気の利いた弔電

最後に弔電を送る以上、遺族へのお悔やみは勿論の事、ご遺族の負担を和らげるちょっとした配慮をしたいですよね!文面を定型文では無くオリジナルで作成するのも良いと思いますが、もっと簡単でかつ遺族の助けになっているなと感じるのが、文中でも少し触れましたが「名前にフリガナを付ける」という事です!「イヤイヤ読めるでしょ?」と思うかもしれませんが、苗字はともかく名前は読むことが出来ても読み方が複数あったり濁点を付ける付けないで結構大変です。ご遺族もせっかく送ってもらった弔電ですから万が一にも間違えられないというプレッシャーの中、フリガナが付いている弔電を見た時の少しホッとした表情を見るに十分負担を和らげていると思いますのでちょっと気の利いた弔電を送りたい方には「フリガナ」おススメです!※最近では身内のみの家族葬も増えて、告別式で弔電を拝読(アナウンス)しない葬儀も増えてきました。その場合は…すいません💦

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