市営斎場って実際どうなの? メリット・デメリットを徹底解説          

市営斎場徹底解説

皆様こんにちは葬儀の教科書ブログをご覧いただきありがとうございます

今回はタイトルにもあるように市営斎場に ついて徹底解説させていただきます

利用を検討されている方はもちろん事前相談に行く時の予備知識としてお役立てください

※注 意                                           筆者は神奈川県で仕事をしている葬儀屋さんですのでこのブログでいう所の市営斎場は主に神奈川県(一部東京)の話となりますのでお願いします。 

市営斎場って一体何なの? 

まずは市営斎場についてよく知らないという方もいると思うので、そちらの解説から市営斎場とは読んで字の事く、市で運営している斎場(式場)となります。が、ここで一点注意しなければ行けないのが、市営斎場はあくまでも【式場を貸し出している】だけ(※一部祭壇も常設されている所もありますが…。)と言うことです!お葬式を行う為に必要な祭壇の設営、納棺、棺の手配等は勿論、お式の進行も【市】はしてくれませんこれらは民間の葬儀屋さんにお願いする必要があります市営斎場の予約についても基本的には葬儀屋さんにしてもらうのが良いでしょう稀にご自身で予約される方もいますが、特に手数料がかかる訳ではありませんので葬儀屋さんにお願いするのが無難です。

市営斎場利用できるのは?

たまに勘違いされている方がいるのですが、市営斎場を利用することができるのが出来るのは原則【亡くなった方(故人)の住所登録がその「市」にある】場合となります。この場合は俗に「市内利用」という形で市営斎場を利用できます。

依頼主である【喪主】の住所は関係ありませんので注意してください

例外的に【故人の住所がその「市」になくても「市外利用」という形で利用が可能ですが】料金が割高になってしまったり、予約の条件が厳しい(通夜の前日にならないと予約できない等)そもそも「市外利用」が無いといった所もありますので市営斎場の利用を検討されている方は注意が必要です

市営斎場の種類と特徴

基本的には〇〇市営斎場という形が多いですが、政令指定都市以外は、複数の市で運営している場合もあります。例えば有名な所で「大和斎場」は、大和市・海老名市・綾瀬市・座間市の4市で運営しています。こういった斎場を利用するには、故人の住所が4市のどれかであれば「市内利用」¥となりますまた、市営斎場は火葬場と併設されているケースが多いです※大庭斎場(藤沢市斎場)等、火葬場が併設でないケースもあります

市営斎場のメリットとデメリット

ここからは分かり易く市営斎場のメリットを民間のセレモニーホールと比較していきます

市営斎場のメリット

△「利用料金が安い!」 何よりこれが一番では無いでしょうか、概ね民間の斎場の半額位です

△「火葬場が併設!」 お葬式~火葬まですべて敷地内で行えるので移動の手間や費用がいりません

△「意外と綺麗!」 少し失礼かも知れませんが💦、民間の斎場に比べても全く遜色ありません                            

※式場のデザインや雰囲気は各市の斎場によってかなり違います。横浜市等は好き嫌いが分かれそうです(私は好きですが…。)

市営斎場のデメリット

▼「予約が混んでいる」 時期にも寄りますが混んでいるときは、とんでもなく混んでいます

▼「アクセス問題」 基本的に駅から結構離れている斎場が多いです

▼「演出等の制約」 斎場によりますが、メモリアルコーナーや「音楽葬」に一部制約があります

※「音楽葬」はお経の代わりにCDや生演奏を演奏して故人を弔うお葬式となります一部の市営斎場では生演奏がNGとなっています。理由としては敷地内に複数式場がある為、演奏されると他の葬儀に迷惑が掛かるとの事(それならCDやお経も一緒では…。と思いますが、どちらにせよ市営斎場で音楽葬を検討している方は事前に確認した方が良いでしょう)                                               

市営斎場利用時の注意点

専用窓口? 市民葬?

市営斎場を利用する際、冒頭でも述べたとおり通常、葬儀屋さんを通して依頼します市営斎場に直接依頼するケースはほとんどありませんが、インターネットで市営斎場を検索すると市営斎場の公式サイトより上位に「〇〇斎場の予約はこちら」「市民葬受付」等とうたった

「民間の葬儀屋さんのサイト」が出てきます。こららにアクセスもしくは連絡すると当然ですがその葬儀屋さんに繋がります。その後なし崩し的にその葬儀屋さんに葬儀を依頼することになったというケースもありますので注意が必要です

あらかじめ依頼する葬儀屋さんが決まっているのであればそちらへ連絡するのが正解です

ご遺体のお預かり

たまに市営斎場を希望のご遺族様から、「病院から直接、ご遺体を市営斎場へ搬送して そのまま預かってもらいたい」というご希望を承ることがあります

市営斎場ではご遺体のお預かりを行っている所もありますが、原則「棺にお納めした状態」でのお預かりとなります。

なので、例えば病院でお亡くなりになられた場合、市営斎場でご遺体のお預かりを希望される場合一度、自宅か民間のセレモニーホールにご遺体を安置して棺にお納めしなければならないので注意が必要となります

事前相談時のポイント

ここまでお読み頂きありがとうございます

最後に「市営斎場の利用を希望」される方が葬儀屋さんに事前相談に行かれる際のポイントをお伝えさせていただきます

ポイント① 市営斎場を希望している旨を最初に伝える

何を当たり前のことを思われるかもしれませんがこれが結構大切です。事前相談はある程度大手の葬儀屋さんであればその会社のセレモニーホールで行われることになると思いますが、そこのホール利用前提で話をしてくる職員が圧倒的に多く、こちらから「市営斎場」というワードを出さない限り話にも出てこないケースも多々あります(これは実際の葬儀の打ち合わせで結構あると耳にします)最初に使える斎場等一通り説明してくれる職員がいたらその人は当たりだと思います

ポイント② ご遺体の保管は可能か? 保管料金は? ドライアイスは?

これは、ご遺体を自宅へ安置できないのが前提となりますが、その場合セレモニーホールでご遺体を保管してもらえるのか、その場合、1日当たりの保管料金はどれくらいか?確認した方が良いでしょう稀に保管料無料を謳いながらご遺体保全の為のドライアイスは有償で1日〇千円という会社もあります。決してその会社が悪いと言う事ではありませんが、市営斎場利用の場合、数時間の日延べは免れませんので、料金は確認しておいた方が良いでしょう。利用料金が安いこと良い点の市営斎場ですが、日延べした為に、民間のセレモニーホールを利用した方が費用が抑えられたといった事が無いように例えば「日延べが〇日(〇円)以上の場合は民間のセレモニーホールへお願いする」といった風に決めておくのが良いと思います

番 外 式場見学?

私自身、約15年くらい葬儀屋として働きながら知らなかったのですが、先日、葬儀の打ち合わせの際に「市営斎場」希望のお客様に斎場のスペックを説明しようとしたところ、「大丈夫見てきたので」との返答があり、どなたかの葬儀に参列されたのかと伺ったところどうやら斎場に連絡して式場見学をしてきたとの事でした。言われてみれば公共の施設なので見学できても当然と言えば当然なのですが、もし見学を希望される場合は、全ての市営斎場で見学できるとも限りません(日程にもよると思います)ので予め電話を入れてからがおススメです。

※事前相談の際に「市営斎場を見学したいので案内してもらうことは可能ですが?」とお願いしてみて見学の段取りから当日の案内までしてくれるスタッフ(会社)があったらそこは大当たりだと思います

終わりに

最後までお読み頂きまして、ありがとうございますこちらの内容が皆様の大切な人のお見送りの一助にでもなれば幸いですもっと各市営斎場の細かな情報を期待されていた方がいらっしゃたら申し訳ありませんその辺りもいずれ投稿させていただければと思います(何時になるやらですが…。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました