「会社を忌引きで休むので、会葬礼状を提出してください」
……え、会葬礼状?
今どき?
家族葬なんですけど?
葬儀屋目線で言わせていただくと、これ、けっこうあります。
そもそも会葬礼状とは?
会葬礼状とは、
お葬式に参列してくださった方へお渡しする参列へのお礼状です。
多くの場合、
- 会葬御礼品(ハンカチやタオルなど)
- 香典返しと一緒
にセットで入っている挨拶状のことを指します。
ポイントはここ。
**本来の意味は「一般参列者へのお礼」**です。
遺族や親族が会社へ提出するための書類ではありません。
ここ、けっこうズレています。
家族葬時代のリアル
最近は家族葬が主流。
参列者は
- 親族のみ
- ごく近い関係者だけ
- そもそも会葬御礼を用意しない
というケースが非常に多いです。
なので、
【会葬礼状を提出して下さい!】
と言われても、
そもそも存在しないということが普通にあります。
用意する方もいますが、少数派です。
もし昔ながらの習慣として会葬礼状を用意するのであれば、
ひとつだけ注意があります。
⚠「親戚一同」は入れないほうが無難です。
なぜか。
家族葬の場合、参列者はほぼ親族だけです。
つまり、
親族一同から → 親族一同へ
という構図になる。
これ、冷静に考えるとちょっと面白い。
身内だけで集まっているのに、
【他、親族一同より】
と書かれた挨拶状を、
その“親戚”が受け取る。
……え、さっき隣に座ってましたよね?
という、軽いコント状態になります。
本来、会葬礼状は「外部の参列者」に対するお礼状です。
だからこそ意味があった。
家族葬でそれをそのまま踏襲すると、
形式だけが残って、少し不思議な光景になるわけです。
もし用意するなら、
・喪主名のみ
・できればシンプルな文面
これくらいがちょうどいい。
文化を大切にするのは素敵なことです。
でも、状況に合わせて少し整える。
そのくらいの“今どき感”が、ちょうどいいのかもしれません。
じゃあどうすればいいの?
答えはシンプル。
葬儀社に相談してください。
ほとんどの葬儀社が
- 参列証明書
- 葬儀施行証明書
- 喪主証明書
のような形で、会社提出用の書類を出してくれます。
「それで大丈夫なんですか?」と不安になる方もいますが、
私の知る限り
100件以上対応して、NGになった話は一度も聞いたことがありません。
大丈夫なはずです。
そもそも、会葬礼状って統一規格じゃない
ここが面白いところなんですが、
- 文面は会社ごとに違う
- 条例などで決まった様式はない
- 用紙もサイズもバラバラ
- 出す・出さないも自由
つまり、
超・ローカル文化。
それなのに、
「それを提出しないと忌引き扱いにならない」
というのは、ちょっと不思議ですよね。
社内ルールとして昔の名残が残っているだけ、というケースが多い気がします。
会葬礼状は今後どうなる?
昔は当たり前のようにあった会葬礼状。
でも今は、
- 家族葬が主流
- 会葬御礼品を出さない
- 事後報告のみ
という流れ。
正直、
今後はどんどん減っていくと思います。
文化としては、ちょっと寂しいですね。
あの紙一枚に、
「本日はご会葬を賜り厚く御礼申し上げます」と書かれている、あの感じ。
日本らしい丁寧さの象徴みたいなものでした。
まとめ
- 会社を忌引きで休む際に会葬礼状を求められることがある
- 会葬礼状は本来、参列者へのお礼状
- 家族葬では用意しないケースが増えている
- 代わりに葬儀社が発行する「参列証明書」でほぼ問題なし
- 会葬礼状に法的な統一様式はない
「忌引き 会葬礼状 必要?」と検索してここに辿り着いた方へ。
安心してください。
だいたい、なんとかなります。
そして困ったら、
まずは担当の葬儀屋に聞いてください。
たぶん、静かに、淡々と、
「出しますよ」と言ってくれます。

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