プロ集団か連携ミスか葬儀の分業制の実態は?

葬儀社選びのコツ

今日も葬儀の教科書ブログをご覧いただきありがとうございます。神奈川県で実際の葬儀の担当をしながら葬儀の情報をお届けしている当ブログですが、今回は葬儀の分業制についてのご説明です。葬儀社選びの参考に是非ご一読ください

葬儀の分業制とは?

まずは葬儀の分業制についての解説からさせていただきます。分業制と言われても実際に分業制の葬儀社に葬儀を依頼したことがある方か、業界の人間以外はピンとこないと思います。ちなみに筆者は分業制の葬儀社に勤めていますが、入社時の面接で「うちは分業制だから休みが多いよ」と言われましたが何を言っているのかよく分からないまま「そうなんですね!」と良い笑顔で返答したのを覚えています

実際に業務が分かれるのは大まかに「打ち合わせ(商談)担当」「納棺担当」「式典担当」「清算担当」の4つに分けられます。(細かく言えばまだ少しありますが今回は分かり易さを重視の為、割愛しています)一般的に分業制というとこれらを4項目すべて別の担当者が対応する形ですが、会社によっては「納棺担当」と「清算担当」は別の担当者が行う等様々です

ここからはそれぞれの項目別に簡単に解説して行きます

「打ち合わせ(商談)担当」

ご不幸があってから、一番最初に葬儀の日程や種類(仏式葬や無宗教葬等)他、祭壇や棺、骨壺の種類等、主に金額的な話をするプランナー的な役割になります

「納棺担当」

映画「おくりびと」で一躍有名になった「納棺師」という仕事。お棺にお納めするだけでは無く、故人様にメイクを施したり、お洋服を着せ替えたりする仕事です。「納棺担当」は自社で担当者を設けずに専門の業者に「外注」するケースもあります

「式典担当」

会場の設営から通夜・告別式の司会進行、受付の方への説明や宗教者の対応、火葬場での案内等、葬儀の全てを取り仕切ります。昔は会場までトラックで祭壇を持参し組み上げるといった力仕事が必要であった為、男性が多い印象でしたが、自社ホール全盛の現状ではどちらかというと女性スタッフが多い印象です(あくまで私の主観ですが…。)

「清算担当」

葬儀が終わった後の「葬儀代金の支払い」や「葬儀後の手続き」や「法要」等のご案内をします

分業制のメリットとデメリット

ここからは「分業制のメリットとデメリット」を整理していきます。ちなみに冒頭でも述べた通り筆者は「分業制の葬儀社」で働いている為、あくまでも実際に働いていて感じた「分業制」のメリットとデメリットになります

分業制のメリット

【専門性の向上】 各スタッフが特定の分野に集中出来る為、高い専門性が期待できます。例えば「式典担当」であれば司会の能力や会場の飾りつけ(メモリアルコーナ)の提案力、「清算担当」であれば葬儀後の手続きや、法要、お墓などについて詳しいスタッフが多いです

分業制のデメリット

「連携不足のリスク」各担当での情報共有が上手くいっていなかった場合に、連携ミスが生じる可能性があります。例えば遺族の希望が上手く伝わらなかったり、細かい要望が要望に応じきれないといったケースがあります

終わりに

今回は分業制について解説してまいりましたが、どうでしたでしょうか?結論として、分業制が良いか悪いかについては、遺族が希望する葬儀の内容や、なによりサービス提供側である会社のレベルや体制による所が大きくある為、一概には言えませんが、あらかじめ知識として分業制の事を知っているだけで、葬儀社選びの一つの指針になるのではないでしょうか、この情報が皆様にとって最適なサービスを選択できる一助になれば幸いです

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