「家族葬○○万円でできます」
最近、この手のチラシやネット広告を見て
お問い合わせをいただくことが増えています。
そしてほぼ必ず聞かれるのがこれ。
「本当にこの金額でできるんですか?」
結論から言います。
ほとんどの場合、その金額ではできません。
ちょっと強めに聞こえるかもしれませんが、これは事実です。
■じゃあこの「○○万円」って何なのか?
これ、実は“葬儀の総額”ではありません。
多くの場合は
・祭壇
・棺
・骨壺
といった、いわゆる基本セットの価格です。
言ってしまえば
「お葬式の“部品”の一部」だけの金額。
これだけでは当然、お葬式は成立しません。
■必ずかかる“見えていない費用”
ここが一番大事なポイントです。
実際の葬儀では、ほぼ確実に以下の費用が追加されます。
・式場使用料
・病院からの搬送費
・火葬場への移動費(マイクロバスなど)
・人件費(スタッフ)
さらに細かく言えばまだまだあります。
つまり、
広告の金額=スタート地点
ということです。
■納得されやすい費用、されにくい費用
面白いもので、費用によって納得度が違います。
例えば
・料理
・香典返し
これは人数で変わるので、納得されやすい。
・お布施
これも昔からの慣習なので比較的受け入れられます。
一方で…
・納棺費用(ご遺体のケア・お着せ替え)
・看板代
このあたりは
「なんでそんなにかかるの?」となりやすいポイントです。
ここは葬儀社側の説明力がかなり問われます。
■なぜこんな広告が多いのか?
理由はシンプルです。
安く見せた方が問い合わせが増えるから。
どの業界でもある話ですが、
葬儀業界も例外ではありません。
特に最近は“事前相談の囲い込み”が激しく、
まずは接点を作るために低価格を打ち出すケースが増えています。
■じゃあどうすれば損しないのか?
答えはシンプルです。
「総額」を聞くこと。
これだけです。
できれば
・何人規模で
・どこから搬送して
・どの式場を使って
ここまで伝えたうえで
「全部でいくらくらいになりますか?」
と聞いてください。
これをやるだけで、
後から「こんなはずじゃなかった」はかなり防げます。
■病院で急いで探すときは要注意
一番危ないのがこのパターンです。
病院で
「葬儀社を呼んでください」と言われて
その場でスマホ検索。
時間も気持ちの余裕もない状態で
“○○万円~”の広告を見ると…
どうしてもそこに引っ張られます。
だからこそ最低限、
電話で総額の目安を確認する
これだけはやっておいた方がいいです。
■まとめ
「家族葬○○万円~」は嘘ではありません。
ただしそれは
“葬儀の全部の金額ではない”
というだけの話です。
知らずに進めると高く感じる。
理解していれば納得できる。
この差はかなり大きいです。
お葬式は何度も経験するものではありません。
だからこそ
「知らなかった」で損をしないこと。
これが一番大切だと思います。

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