■ 葬儀司会で噛むと、想像以上にカッコ悪い
葬儀の司会や弔電の拝読は、式全体の印象を左右する非常に大事なパートです。
どんなに落ち着いた進行でも、噛んでしまうと一気に緊張感が崩れます。
実際、私も新人の頃は弔電で噛んでしまったことが有り、恥ずかしい思いをしました。
特に厄介なのが、本葬と初七日法要の間などでBGMが止まるタイミング。
通常、弔電拝読中にはCD等のBGMが流れていますが、そういった特殊な静寂の中では、緊張が倍増します。
■ 噛まないための第一歩:「毎日読む・録音する・聞き返す」
これが最も王道かつ効果的な訓練方法です。
自分の司会原稿や弔電読み原稿を声に出して読む。録音して、客観的に自分の滑舌・間・声の抑揚を確認する。
最初は違和感がありますが、繰り返すほどに確実に改善します。
■ 裏技的トレーニング:「早口言葉」が滑舌を劇的に変える
私が個人的に続けているおすすめトレーニングは、コールセンター勤務時代に研修で教わった「早口言葉」です。
「この竹垣に竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから竹立てかけたのです」
これを、毎日言う。最初はゆっくりでも大丈夫。
ただし、とにかく「毎日続ける」のがポイントです。
この訓練を続けていると、驚くほど口がなめらかに動くようになります。
滑舌が良くなると、司会中の言葉のつっかえが減り、自信がつきます。
この自信が緊張を和らげる最大の要素なんです。
■ 弔電拝読や電話応対にも応用できる
早口言葉の訓練は、司会だけでなく弔電拝読や電話応対の際にも役立ちます。
どれも「正確に・落ち着いて・感情を込めて話す」必要がある仕事です。
特に、音楽が止まった“静かな空間”での弔電拝読。
この状況は司会者にとって非常にプレッシャーのかかる場面ですが、日頃から滑舌を鍛えておけば、動揺せずに乗り切れます。
■ 噛まない力は「準備」と「訓練」で身につく
噛まない司会者になるためには、「読む練習」と「滑舌トレーニング」を習慣化するのが一番の近道です。
- 毎日、原稿を読む
- 録音して自分で聞く
- 早口言葉で口の筋肉を鍛える
この3つを地道に続けるだけで、噛みにくくなり、声に芯が出て、式の雰囲気までも変えられるようになります。
【締め】
葬儀司会は、故人とご遺族に寄り添う大切な仕事。
その声がしっかり届くように、噛まない、ブレない、伝わる話し方を身につけましょう。
そして、静まり返った空間であっても、堂々と弔電を読める力を手に入れてください。
まずは今日、「竹垣」からどうぞ。
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